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【マネーフォワード】29歳、転職後1年で営業部長に。いち早くキャリアを積み上げる極意とは?~輝き人 第25回~

株式会社マネーフォワード MFクラウド本部 事業推進部 第二事業部部長 兼 札幌支店長 山本 華佳 さん

プロフィール

1986年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、シティバンク銀行に入社。資産運用関連の営業を6年経験した後、2014年10月にマネーフォワードに転職。簿記の知識もなかった経験ゼロ地点から会計ソフトの営業をスタートし、数度MVPを獲得する。2015年に営業部長に就任し、2016年1月から札幌支店長も兼任。現在に至る。

事業内容

株式会社マネーフォワード

「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をビジョンとして掲げ、お金の課題を解決するためのインターネットサービスを提供する。2012年より、自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」のサービスを開始し、2016年2月にはユーザー数350万人を突破。また、B to B向けのクラウド会計・確定申告・請求書作成・給与・経費・マイナンバー管理ソフト「MFクラウドシリーズ」は、2016年5月現在で全国1,900の会計事務所、50万のユーザーが利用している。

新卒のタイミングでしかこんな挑戦はしないと思い、あえて苦手意識のある金融業界へ

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外資系の大手銀行からスタートアップ企業への転職というのは、めずらしいキャリアですよね。

学生時代に大手情報サービス会社でインターンをしておりまして、当時はそのまま入社するというのがよくあるルートのひとつでした。しかし、他に働く環境をもっと知っておきたいと思い、就職活動をしていたんです。初めから金融業界に行きたかったわけではありませんでした。むしろいちばん接点の少ない業界だと感じていたので、どうせなら苦手な分野に一度触れてみるのも面白いかなと思ったのが、シティバンク銀行に入社した決め手です。

しかし、6年も活躍されたのですから、案外、水が合っていたようにも思えます。

そうですね。シティバンク銀行はすばらしい会社でして、楽しく働いていたのですが、銀行業に携わっていると、入社2年目には、自分が進んでいくだろうレールが何となく想像できる部分があったんです。その頃から、この世界しか知らないまま生きていたら後悔するかもしれない、と思い始めました。ただ、私はすごく負けず嫌いなんです。だから、まだ何も会社に貢献できていないのに辞めるなんて恰好悪いなと思い、「ここまではやってみよう」という目標を立てて、まずはそこに到達しようとがむしゃらに働きました。そうすると今度は仕事が自然とうまく回るようになり、楽しむことができたのと同時に、周囲も自分に対して期待してくれるようになってきました。自分が立てた目標を達成しつつあると思い始めた頃、あまり転職も考えていないタイミングでしたが、ちょうど信頼していたエージェントの方からマネーフォワードを紹介されたんです。

シティバンク銀行で働きながら強く感じていたのが、日本人はお金に接する機会がすごく少ないなということです。日本の文化や教育、習慣、様々な理由があると思いますが、一部の富裕層には投資信託のような運用商品が身近ですが、大半は資産運用という言葉にすら接する機会があまりないと思います。でも、そういう人の中にも興味がある人はいらっしゃいますし、誰にとってもお金は大事ですよね。より多くの人のお金の悩みにアプローチできて、解決策に導くことができる何かがあればいいなと思っていました。そんな中でマネーフォワードを知り、このサービスが世の中に広まることで、日本人のお金に対する意識を一歩前に進めることができる、と働く意義を刺激されました。

元サッカー日本代表の中田英寿さんは、絶頂期に引退されています。彼のように皆から惜しまれるタイミングで辞めたら最高に恰好良いと思っていたので、私も絶好調で仕事が楽しくてしょうがないタイミングでの転職を決意しました。

異質な存在だと自覚していたからこそ逆手に取って、何でも素直に質問・吸収

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●28歳でマネーフォワードに転職され、営業部長に抜擢されるまでわずか1年です。実績を積むために、ご自身で何か自覚的にしていたことはありますか。

銀行とスタートアップ企業では、日々のスピード感がまるで違いました。あらゆる情報が飛び交い、それを自分で精査し、考えながら行動に移さなくてはいけません。意思を持って学び取るぞという想いはありましたね。入社してからの1カ月、2カ月は、銀行にいたときの3年分くらい一気に成長したかもしれないと思うほど、1日1日が密でした。

周りには会計士の資格やMBAを持っているような社員が揃っているのに、私は簿記の知識も全然なかったんです。かなり異質な存在だったとは思いますが、異質だからこそ、自分にできることをしようと心掛けていました。転職すると社歴は少なくても、社会人としてはそれなりの経験があるので、人によっては「教えてください」というのに抵抗があるかもしれませんが、私は吸収したい一心で何でも聞くようにしていました。

いまのお仕事で、山本さんがやりがいを感じているのはどんなところですか。

たとえば、当社は金融機関とも業務提携をしていますが、銀行のような大きな組織から、サービスを利用してくださっている会計事務所や各種法人、エンドユーザーの方まで、B to BもB to Cも本当にくまなく関わることができます。かつ、ありがたいことに、ここ最近は、皆さんが私たちのプロダクトに関心を持ってくださっています。プッシュ型の営業ではなく、お客さまのほうから「話を聞いてみたい、興味がある」と言ってくださるサービスってなかなかないですよね。どのお客さまに会っても、使ってよかったと笑顔になっていただけるのはすごく幸せなことで、今までにないほど、働きがいを感じます。

「面倒くさい」の「め」を思い浮かべる前に、やり出す習慣を

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現在、事業部長と札幌支店長を兼任されていますが、どのようなスケジュールで動いていらっしゃるのか教えてください。

本社でミーティングがある月曜はだいたい東京にいますが、火曜から金曜までは北海道や北陸、中国地方などどこかの地方にいることが多いですね。全国津々浦々です。出張中は朝が早くて、6時半くらいの飛行機に乗り、到着後はアポイント先を回り、夜に会食をしてホテルに帰ってきたら12時を過ぎている、というようなスケジュールをこなすこともあります(笑)。オフィスではフリーアドレスで仕事をしており、東京のオフィスには決まったデスクがなく、マネージメントをするスタッフも会社にいる時間が少ないので、電話やSkypeを活用してミーティングをしています。あとは、全員の日報を毎日欠かさずチェックして何かしらコメントをつけるなど、近くにいないからこそコミュニケーションの取り方を工夫しています。

お話をうかがっていると、とにかく迷っているヒマもないというか、エンジンフル回転なお仕事ぶりですよね。

会社の特質でもあると思うのですが、意思決定のスピードが速くて、それは私の性分に合っているように思います。迷ってる時間がもったいないというか、「迷ってるんだったらやっちゃおう」というタイプなんです。これまでの人生の中でも、「取りあえずやってみる!」ことが多かったのですが、仕事だけではなくプライベートの時でも、人って何かしら行動に移す時は、「面倒くさい」という思いが一瞬頭をよぎると思うんです。現状に不満が無かったり、楽だったら余計にそう感じることもあるでしょう。その時に思い出すのが、「面倒だと自分が気づく前にやりなさい」と言われた母の言葉です。幼少期には、部屋の掃除や宿題など面倒だな、と思うこともありますよね。そんなときに母から「面倒だと自分が気づく前に、とりあえず手を動かしなさい」と言われることが多く、今でも影響を受けています。面倒くさいの「め」が浮かんだ瞬間に、「いや、やる」と思い、とりあえず行動に移すようにしています。

すごい。目からウロコのルールです!なんだかすごく仕事がデキる人になりそう。最後に、この記事を読む20代の転職希望者にメッセージをお願いします。

転職する時に皆が悩むのは、たぶん「動いた後に後悔するんじゃないか」という不安ではないでしょうか。私も転職する時に悩まなかったわけではありません。ただ、きっと転職しても「しなければよかった?」と悩み、転職しなくても「すればよかった?」と悩む時が来るだろうと思ったんです。それなら、後悔するのがわかっている「転職しない」という決断よりも、後悔するかしないかわからない「転職する」という道を選びました。

結局、頭で考えていても、実際に動いてみないとその先はわからないですよね。もっと自分にフィットする場所が他にあるかもしれません。いまの仕事で悩んでいる人も「嫌で逃げ出すんじゃないか」という後ろ向きな気持ちではなく、「次の場所でもっと輝けるかもしれない」という前向きな気持ちに置き換えてみてください。「いまも楽しいけれど、もうワンステップ進みたい」と思えるなら、絶対に挑戦してほしいと思います。一度きりの人生なので、最終的に「いろいろ経験できてよかった」と思えたら、得した気分になるんじゃないでしょうか。

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著者情報

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三浦 天紗子
ライター・ブックカウンセラー
東京都生まれ。女性誌、文芸誌を中心に、インタビュー、文芸、医療、ビジネスコンテンツ関連の執筆、編集を務める。
『anan』『CREA』『Domani』などでBOOKやCOMICのページを担当。
著書に、『そろそろ産まなきゃ 出産タイムリミット直前調査』(CCCメディアハウス)『震災離婚』(イースト・プレス)などがある。