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「ポケモンGO」の影響?!任天堂株価急騰とこれからの動きに注目!

「ポケモンGO」が開発・配信されたことにより、任天堂の株価が急騰しました。今回はこの動きがなぜ起きたのか、また、今後予定されている「SUPER MARIO RUN」の配信時にはどうなるのか?について考えてみたいと思います。

任天堂株価の動き(上がる前~現在)

任天堂株価の動きをみると、株価が上がりはじめる前の7月6日終値が14,380円で翌日から上昇し始め、7月19日の高値が32,700円とわずか2週間で倍以上となり、その後下げ始め8月1日に20,100円の安値を付けた後再び上げはじめ、9月8日に29,200円の高値を付け10月13日終値で26,075円と7月6日の14,380円より1万円以上高い状態で推移しています。

株価の特徴、株価の示すものとは?

株価=時価であり、その会社の株式を購入する場合には、購入する日の株価で購入します。よって、株価×発行済株式数で現状の「会社全体の時価」が表されることになります。一方で、株価は「将来の企業業績の変化を映す鏡」ともいわれています。

日常の様々な経済ニュースを見ていても同様ですが、一つ例を挙げれば為替相場の動きから「為替が円高になった場合に輸出企業の株価が下がる」といった動きが起きます。これは「将来の収益が悪化する可能性があるという予測のもとに株式が売られ、株価が下がる」といった動きとなるため、株価は将来の業績予測に影響するところから「将来の企業業績を映す鏡」といわれているのです。

今回の任天堂の株価の動きも「ポケモンGO」の配信により「任天堂の将来の業績が向上するのではないか」という期待から株式が買われ、価格が上昇しました。

改めて、任天堂とはどういう会社?

2016年3月期末現在、連結子会社26社、関連会社4社からなるグループです。アメリカ、カナダ、オランダ、ドイツ、韓国、中国などの海外の販売会社及びアメリカ、中国などの開発会社、日本国内の開発会社で構成され、開発から販売まで一貫して行っています。

また、今回「ポケモンGO」で注目されている株式会社ポケモンは、任天堂が32%出資する関連会社であり、ポケットモンスターの権利を所有しています。

任天堂の業績は?(直近3年間)

任天堂の直近3年間の業績は下記の通りです。(単位百万円)

2014年3月期 売上
(連結)571,726 経常利益6,086
(単体)448,175 経常利益36,822

2015年3月期 売上
(連結)549,780 経常利益70,530
(単体)366,807 経常利益69,887

2016年3月期 売上
(連結)504,459 経常利益28,790
(単体)379,992 経常利益10,831

ゲーム業界の動向、外国為替の影響、キャラクターの利用料動向、子会社関連会社の動き等、世界的な動きに影響を受けるため、近年は業績(特に利益)が大きく変動しています。

「ポケモンGO」の影響は?

前述したようにポケモンの権利を所有し、プロモーションしているのは株式会社ポケモンです。この会社はポケモンの原著作権者である任天堂(株)、(株)クリーチャーズ、(株)ゲームフリークの共同出資により1998年4月に設立され、任天堂は32%出資しています。

「ポケモンGO」が配信された後、株価が急騰したため、「ポケモンGO」が任天堂の業績に与える影響について、2016年7月22日付でニュースリリースが出ています。その内容については、上述したように株式会社ポケモンへの任天堂の出資割合が32%であることから、その影響は限定的であるという内容でした。

「ポケモンGO」の権利に関する収益はまず株式会社ポケモンに入り、株式会社ポケモンの決算が確定した段階でその32%相当が任天堂に取り込まれます。「ポケモンGO」に関する収益が巨大な金額となれば任天堂の収益に与える影響も大きいかもしれませんが、ポケモンGOに関する契約の詳細が不明なため、今のところは任天堂が発表する四半期決算や本決算の動向を見守るしかなさそうです。

なお、「ポケモンGO」の影響が出てくるのは、早くて「ポケモンGO」が配信された7月を含む第2四半期決算からとなります。第2四半期決算(中間決算)発表は2016年10月26日の予定となっており、昨年(2015年)と同じく経営方針説明会、第2四半期決算説明会として、機関投資家および証券アナリストの方々を対象に開催されると思われます。

今後どうなる?どう見る?

2016年10月13日現在の株価(終値)は26,075円と株価が上昇する前より1万円以上高い状態で推移しています。今後「ポケモンGO」の影響が決算に反映される2017年3月期第2四半期決算以降の決算状況、任天堂からの決算詳細説明に注目が集まります。また、これに加え2016年12月には「SUPER MARIO RUN」が配信予定となっているため、「SUPER MARIO RUN」の配信動向、顧客の動きも株価に反映されて来ると思われます。今後も継続して、任天堂の株価の動きに注目すべきでしょう。

まとめ

一つの有名なキャラクターが、スマートフォンという違うフィールドで世界中の人々が手軽にゲームできる状態になると、大きな話題を呼びました。今まであまり外に出なかった人も外に出るようになるという良い面や、駐車違反や交通渋滞などの悪い面が出てくるなど、社会に大きな影響を及ぼしています。

そして、企業にとっては、それが売上や利益に影響を及ぼします。今回の「ポケモンGO」のポケモンは、すでに存在していたキャラクターという財産です。このすでにある財産を今までとは全く違う方法で活用すると、社会に大きな影響を及ぼす可能性があることに気づいていただきたいと思います。

任天堂の株価の動きや、その背景、今後の予測される動きについて述べてきましたが、株式を購入する、所有することは、単に消費者という立場であった時に加え、少しではありますがその会社の経営に参画することになり、今までとは違った視点からその会社を見ることができます。そして今までよりさらに応援したくなるはずです。みなさんが日常よく使っている店が上場企業であればその会社はどういう会社であるか?というところから調べてみてはいかがでしょうか?


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著者情報

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大間 武
ファイナンシャル・プランナー
多業種の財務経理、株式公開予定企業などの経理業務構築、ベンチャーキャピタル投資事業組合運営管理を経て、2002年ファイナンシャル・プランナーとして独立。「家計」「会計」「監査」の3領域を活用した家計相談、会計コンサル、監査関連業務、講師・講演、執筆など幅広く活動中。