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仕事のモチベーションアップに役立つ、折れない心の作り方

4月から就職や異動などで新生活が始まった方も多いでしょう。期待と不安に胸を膨らませ、飛び込んだ職場環境はいかがでしょうか。2カ月が経ち、当初思い描いていた感じとは違う…そんな思いを持ち始めた方も、中にはいらっしゃるかもしれませんね。

筆者はカウンセラーとして、上記のような状況で「自分がどこに向かっているのか、だんだんわからなくなってきた」「モチベーションをあげることが難しくなってきた」という不安やストレスをお持ちの方からご相談を受ける機会があります。ご相談をお聞きしている中で、変化に対応するしなやかな「折れない心」をもつことの必要性を強く感じることが増えています。そこで本記事では、変化の大きい現在の職場環境で役立つ、しなやかで「折れない心」の作り方についてご紹介します。

柳に学ぶ〝しなやかさ″

しなやかなものの代表例として、筆者がいつもセミナー等で取り上げているのが「柳」です。「柳に雪折れなし」という言葉は、雪が降ってもしなやかな柳の枝は、重みで折れることがないことから来ています。逆に強そうに見える硬い枝のほうが、いざ雪が積もった時に簡単に折れてしまうこともあります。

ストレスの源をなくすことは、簡単ではありません。そんな中、働く個人そして組織が生き生きと仕事ができるように、そして当初の仕事のモチベーションを維持し続けられるように。ぜひ柳のしなやかさからコツを学んでみましょう。

レジリエンスとは?

アメリカの心理学者・マーティン・セリグマン博士が、どうすれば人がより良く生きることができるかについて研究提唱した「ポジティブ心理学」。この一分野に「レジリエンス」という考え方があります。2014年にNHKのクローズアップ現代でも取り上げられ、最近注目を集めています。この要素こそ、まさに先ほどの柳の性質に通じるものがあります。

レジリエンスはもともと「外力による歪みを跳ね返す力」という意味の物理学用語でした。その後、外力による歪み≒ストレスということから、「耐久力」「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」という意味での心理学用語としても使われるようになりました。

ネガティブ思考は伝染する

筆者自身も、以前の勤務先が合併により、雰囲気ががらりと変わってしまったことをきっかけにストレスを抱えた経験があります。良くも悪くもアットホームな、社員数100名程度の会社が、急に社員数も増え、人事制度もガラリと変わったのです。新しく来た上司からは厳しいことを言われ、会社の風土になかなか馴染めずにいた筆者の顔は、自信を無くし、非常に頼りなく見えたと後ほど知人から言われました。自分はこれもできない、あれも上司から認められなかった…そんなネガティブな反応ばかりで、自分を追い込んでいたのです。

ネガティブな考えは自分にも周囲にも、どんどん広がっていくものです。そんな悪循環を断ち切るきっかけこそが、この「レジリエンス」でした。

変化を「チャンス」ととらえる

アメリカ心理学会が「レジリエンスへの道(The Road to Resilience)」として、レジリエンスを高める10の方法を示しています(※)が、その中に「希望に満ちた気持ちを保ち、変化を人生の一部として受け入れる」ということが挙げられています。

うまくいかないことは、これからたくさん訪れることでしょう。起きたことに執着しすぎるのではなく、これからどうできるか、を考えることがしなやかで折れにくい心を作ります。自分の置かれている状況を冷静にとらえたうえで、そこで自分自身ができることを考えて行動できる人こそ、ポジティブに、モチベーションを維持できます。変化をネガティブにとらえず、人生の一部として受け入れること。起きたことをむしろチャンスと位置づけ、自分の貢献できることを前向きに考える姿勢こそが、これからの職場環境では求められるように思います。

American Psychological Association The Road to Resilience

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著者情報

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浅賀 桃子
慶應義塾大学卒業後、ITコンサルティング会社人事などを経てカウンセラーとして独立。2014年ベリテワークス株式会社として法人化。ビジネスパーソンのメンタル不調者やキャリアチェンジに悩む方のケアを中心に、カウンセリング実績5,000名超。予防カウンセリングに強みを持ち、ストレス・メンタルヘルス・キャリアデザインなどのセミナー多数開催。CDA登録キャリア・コンサルタント、メンタルヘルス・マネジメント検定I種、ストレスマネジメントファシリテーターなどの資格を持つ。