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「参考になりました」はNG?知らないと恥をかくビジネス敬語40選【正解付き】

社内外の目上の人に、敬語を正しく使えていますか?ビジネスシーンにおいて誤った表現を使うことはリスクです。営業先で相手から「この人は、正しい敬語の使い方も知らずに育ってきたのだな」なんて思われていたとしたら、非常にもったいないですよね。そこで、ついつい間違って使いがちな、ビジネスシーンで使われる言葉や表現をまとめて40個ご紹介します。

上司やお客様に使うと実は失礼な言葉や表現18選

最初に、同僚や後輩に対して使う分には問題ないけれど、目上の人に対して使うのは失礼にあたる言葉や表現を18個厳選し、ご紹介します。あなたは全部正しく使えていますか?

1. 大変参考になりました

目上の人から何か教えてもらった時につい利用しがちなこの言葉、実は誤りです。「参考にする」という言葉は、「自分の考えを既に明確に持っており、それをベースにして、“参考程度に”あなたの話を足しにするよ」という意味になります。「大変勉強になりました」という表現を使うようにしましょう。

2. お分かりいただけましたでしょうか?

この表現だと自分が教える側で、「分かりましたか?」と確認する意味になりますので、目上の人に使うのは避け、「ご理解いただけましたでしょうか?」などの表現を使うようにしましょう。

3. ご苦労さまです

この表現は、目下の人間に対し利用するべき表現です。この場合の正解は「お疲れさまです」となります。

4. お世話様です

この表現は、「ご苦労さま」と同じく、目上の立場の人に使うには適切ではありません。「いつもお世話になっております」が適切な表現となります。メールの冒頭などに使うシーンでも気を付けるようにしましょう。

5. 私には役不足です

「私では、その仕事を遂行する能力不足です」という意味で使う人が多いですが、実はこれは全く反対の意味。正しくは、「私の実力だと軽く達成できてしまうことです」「与えられた役目に満足できません」という意味になります。間違って使用すると、相手から全く反対の意味に取られてしまいますので、気を付けましょう。

6. 了解しました

「了解しました」は、相手と対等な立場の時に使う、砕けてフランクな表現のため、目上の人に使用するのは避けるのが無難です。「かしこまりました」や「承知しました」などの表現が適切です。

7. お名前をいただけますでしょうか

電話対応をするときに良く間違えがちな言葉です。相手の名前を聞くときに「いただく」と表現するのは誤り。名前は「貰う」ものではないため、「お名前を伺えますでしょうか」などの表現を使うようにしましょう。

8. しばらくぶりです

「しばらくぶりです」は、目下の立場の人に使う言葉です。「お久しぶりです」という表現であれば、立場にあまり依存しない言葉になり、「ご無沙汰しております」であれば、目上の人に敬意を表す言葉になります。

9. ご一緒します

上司に「君もいくか?」と誘われ、つい「ご一緒します!」と口にしてしまった経験はないですか?この表現は、相手と対等な立場のときに使用するもの。目上の立場の人に使用したい場合は、「お供させていただきます」などの表現を使うようにしましょう。

10. すいません

若手がついつい使ってしまうこの言葉。実は相手に対して失礼な表現です。そもそも、「すいません」が口癖の人は自信が無いように見えがちです。この場合、お礼を伝えたいのであれば、はっきりと「ありがとうございます」。謝罪したいのであれば、「申し訳ございません」と伝えるようにしましょう。

11. わが社

「わが社」というのは、社員同士の会話なら問題なく利用することができますが、自社以外の外部の人に使うと偉そうな印象を与えがちなので、避けるのが無難でしょう。「弊社」や「当社」などを使うようにしましょう。

12. なるほどですね

ついつい相づちを打つ時に使用してしまう言葉ですが、元々は「なるほど、そうですよね」が省略されたもの。「なるほど」という表現は目下の立場の人に対して使うべき言葉です。基本的には「おっしゃる通りでございます」などの表現を使うほうが良いでしょう。

13. お座りくださいませ

100%間違った使い方ではないものの、人によってはこの言葉に犬に命令する時の「お座り」という使い方だという認識を持っている可能性があります。ビジネスシーンで利用する際は、「おかけくださいませ」と表現する方が無難でしょう。

14. 〇〇様でございますね

「ございます」という言葉は、丁寧語ではあるものの、尊敬語ではありません。そのため、自分や社内の人間に対し使用するのはOKですが、社外の人に使う言葉としては不適切です。この場合、「〇〇様でいらっしゃいますね」という表現が適切です。

15. 〇〇させていただいております

「させていただきます」は、基本的には「自分のすることが相手に良い影響を与えるとき」「相手の許可が必要なとき」にのみ使える表現です。「~いただいております」も同様で、たとえば値上げのお知らせなど、相手が頼んだわけでもない場面での使用は失礼な印象を与えてしまうことも。「しております」が適切です。値上げの場合であれば「値上げさせていただいております」ではなく「値上げしております」としましょう。

16. どちら様でしょうか?

相手が誰かを認識したいという意図は伝わり、必ずしも失礼にあたるわけではありませんが、「あんた、誰?」という意図がダイレクトに伝わりすぎてしまう表現です。この場合、「お名前をお教えいただけますでしょうか?」という表現をするのが良いでしょう。

17. 各位様

こちらはメール文面などに使用することが多い言葉ですが、実は「各位」という言葉自体に敬意を表す意味が含まれているため、「様」を付けると二重敬語になります。「会員各位様」や「関係者各位様」などの用法は誤りで、「会員各位」「関係者各位」が正解です。

18. どうしますか?

「どうする」という言葉には敬意が含まれていないため、目上の人に対しては使わないようにしてください。「いかがいたしますか?」などを用いてください。

本当は誤っているが、定着してしまっている言葉や表現9選

日本語は、常日頃変化するもの。本来であれば間違っている表現も、日常で誤ったまま使われ続けた結果、それが正解かのように定着してしまっている言葉も実はたくさんあります。多くの人が使うので必ずしも誤りではないケースもありますが、それを不快に思う人がいるのも事実。何となく使って損をしないためにも、ぜひ一度は目を通しておくことをオススメします。

19. ◯◯のほう

癖で多用する人が多いこの言葉、実は間違いです。サービス業などの業界では特に多いのではないでしょうか。「私のほうで対応いたします」という使い方ではなく、「私が対応いたします」が正しい表現です。この使い方を不快に感じる人は意外と多いので、癖になっている人は改めることをオススメします。

20. 御社について存じ上げております

「上げる」という言葉は、持ち上げるべき人がいる時に使う表現です。この対象が人である場合は、「存じ上げている」で問題ないですが、人以外に対しては使わないようにしましょう。この場合、「御社について存じております」が正しい表現になります。

21. お体をご自愛くださいませ

主にメールなどで使うことの多い言葉で、多くの人が使う言葉でもありますが、実は「自愛する」には「体を大事にする」という意味が含まれています。重複表現となりますので、単に「ご自愛くださいませ」というのが正しい表現です。

22. 〇〇になります

これも〇〇のほうと同様に間違えやすい言葉です。「〇〇になる」という表現は、敬語ではなく、物が変化していく様子を表す言葉です。例えば、「こちらが資料になります」というのはNG。変化していないので、「こちらが資料です」というのが正しい使い方です。「~に成る」というように変化した場合以外は使わないようにしましょう。

23. 役職名+様

「〇〇社長様」という表現、実はNG。役職の後ろに「様」をつけるのは誤りです。正しくは、「社長の〇〇様」か「〇〇社長」です。

24. 〇〇からお預かりします

これも飲食業で使われる言葉です。たとえば「5,000円からお預かりします」などは最近では一般的な言葉となりつつありますが、この場合、「から」はという表現は不要です。「5,000円をお預かりいたします」が正しい表現です。

25. お名前を頂戴できますか

「頂戴」という言葉は、「もらう・受け取る」という言葉の謙譲語です。お名前を頂戴するという表現から尊敬語を除くと、「名前をもらえますか」という意味になります。当然、名前を相手にあげることはできないので、不適切な表現です。このため、「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」などが適切でしょう。

26. とんでもございません

相手からの謝罪などに対し、「とんでもございません」と答えることがあるかと思いますが、本来、「とんでもない」の「ない」の部分を「ございません」には変えられません。この場合は、「いいえ」「とんでもないです」が正しい使い方です。

27. 今、お時間よろしかったでしょうか

電話などを掛けて、相手に時間をもらえるか確認するときに、このような表現をする人がいますが、「今」という現在系と「よろしかった」という過去系が混合するこの表現は聞いている相手に「どういうこと?」と捉えられかねません。正しくは「今、お時間いただいてもよろしいですか」という表現です。

敬意の対象が曖昧になってしまいがちな言葉や表現13選

普段それとなく使いがちですが、実は敬語が二重にかかっていたり、謙譲語が含まれていたりと、最終的に敬意を払う対象が不明確になってしまっている言葉や表現は多数あります。丁寧に丁寧にと意識しすぎた結果、「この人、気持ち悪い敬語を使うな」なんて判断をされては非常にもったいないです。ここでは、敬意の対象が曖昧になりがちな日本語を紹介します。

28. 申される

「部長が申された通りに対応しました」こんな日本語使っていませんか?「申す」は「言う」の謙譲語のため、部長をへりくだらせてしまう表現ですので、注意しましょう。この場合、「おっしゃっる」が正しい表現です。たまに、さらにこれに表現を追加して「おっしゃられる」と表現するケースを耳にしますが、これは尊敬語が2回登場する二重敬語にあたります。これも注意しておきましょう。

29. ご拝受いただければ幸いです

「拝」という表現自体が、つつしんで、というような意味を持つ謙譲語なので、相手の行為に対して使うのは間違いです。この場合は、「お受け取りいただければ幸いです」などの表現を使用するのが良いでしょう。なお、「拝見させていただきました」という表現は二重敬語です。「拝見しました」という表現を使うようにしましょう。

30. 一緒に参りましょう

「参る」という言葉は謙譲語にあたり、この使い方だと一緒に行く相手自体もへりくだらせてしまう表現です。この場合は、「ご案内いたします」や「お伴いたします」が正しい使い方です。

31. 上司に申し上げておきます

この場合は、「上司に伝えておきます」や「上司に申し伝えておきます」が適切な表現です。自分の上司を持ち上げる表現は、社外の人に対して使用しないようにしましょう。

32. これで結構でしょうか

「結構」という言葉は、こちらからの問いかけに対して、相手が「これ以上は必要としていません」とこちらに返答するときに用いるもの。これを相手の気持ちを確認するときに使用するのは誤りです。この場合、「これでよろしいでしょうか」と尋ねれば相手に失礼がありません。

33. 〇〇様のおっしゃられる(仰られる)通りです

「おっしゃる」という言葉自体が尊敬語のため、「おっしゃる」に「られる」を付けると二重敬語になってしまいます。この場合は、「おっしゃる(仰る)通りです」という使い方が適切です。

34. 本日〇〇はお休みをいただいております

会社で電話を受けた際に、指名された人間が休みを取っている場合によく使われる表現です。内部の人の行動について、外部の人(他社)に説明をする時には、謙譲語を使用するのが普通です。そのため、「休む」という内部の人の行為に対して「お」をつけるのは誤りです。また、この場合「いただく」という表現も、電話口の相手から「休み」をもらっているわけではないため不適切な表現となります。この場合、「〇〇は本日休みを取っております」と言いましょう。

35. 〇〇について伺っていますか?

「伺う」という言葉も謙譲語です。「聞く」の尊敬語は「お聞きになる」ですので、「〇〇についてお聞きになりましたでしょうか」という表現が適切です。

36. 〇〇様が参られています

自身をへりくだらせる表現の謙譲語を相手に使うのはNGです。この場合であれば「〇〇様がいらっしゃいました」が適切で、より丁寧に言うには「〇〇様がお越しになられました」という表現を使いましょう。

37. お客様をお連れしました

受付にお客様が来ており、案内をした自分が上司に対してお客様が来たことを報告する時に使用されがちな言葉です。「お連れしました」という表現は、お客様ではなく、その情報を報告する相手に対して敬意を払う表現ですので、この表現だとお客様に対しての敬語が抜けていることになります。この場合、「お客様がお見えになりました」という表現や、「お客様をご案内しました」などが適切な表現です。

38. どちらにいたしますか?

これ、実は恥ずかしい接客用語です。窓口などの事務職でもたまに間違っている人を見かけます。「どちらになさいますか?」が正しい使い方です。「いたします」は謙譲語なので、相手の行動に対して使うべきではありません。尊敬語の「なさいます」を用いるようにしましょう。

39. 〇〇をご持参ください

「ご持参ください」には謙譲の意味が含まれているので、相手に何かを持ってきてもらうときの表現として不適切です。この場合、「お持ちください」というのが一般的で、さらに丁寧な表現をしたい場合は、「お持ちくださいますようお願いします」などの表現を使用するようにしましょう。

40. ご覧になられる

この表現は二重敬語にあたり、しつこい印象を与えます。「ご覧になる」という表現が適切です。本記事でも二重敬語は何度も出てきていますが、基本的に「一つの表現に敬語は一つだけ使用する」というルールを心がけましょう。

最後に

あなたはどれくらい正しく使えていましたか?今日は、一般的に良く使われるけれど、意外と間違っている人が多い表現や言葉を紹介しました。敬語は非常に奥が深く、難しいと感じるかもしれませんが、営業先で決裁権を持っている立場の人たちには、実はこのような言葉の使い方を大切にしている人が多いのも事実。気にしすぎてスムーズに会話ができなくなるのは避けるべきですが、これを機にせめて、ビジネスシーンで使う正しい言葉の使用法だけでも身に着けておくと、いざというときに役立つはずです。


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tomo
ライター。自身で複数のウェブメディアを運営し、Fashion / Design / Music / Movie /NewYork / photographer / Techの情報発信、オピニオンの発信を積極的に行う。