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【ラクスル】誰もやらないから自分がやる!転職後半年で業界初のサービスをリリース~ゆとり世代の神々 第10回~

ラクスル株式会社 経営企画部 経営企画グループ 事業開発担当 高城 雄大 さん

気になる「ゆとり世代の神」たちを、当人を直撃して解剖していくシリーズの第10回!

名刺や冊子、折込チラシなどを高品質&低価格で印刷するサービス。はたまた荷主と運送会社を直接マッチングさせる配送サービス。印刷や物流など古くからある産業に、テクノロジーで新風を巻き起こしているラクスル株式会社(以下、ラクスル)。その革新性でメディアを飾ることも多いラクスルが、2016年6月より業界初の「当日出荷サービス」を開始。そのプロジェクトリーダーとなったのが、入社1年足らずの高城雄大さんだった。保守的な体質を引きずる業界の課題にどう斬り込んでいったのか、高城さんの思いを聞く。

常に意識しているのは、この会社の成長に自分がどれだけ寄与できるか

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新卒で入社した大手通信会社で、まずは地方の支社に配属された高城雄大さん。地元の有力企業にはすでにベテランの営業担当者がついていたため、担当する企業がなく、新規営業をはじめたところ、たった1年で新規顧客からの売上を20倍以上引き上げたというスーパー営業の過去を持つ。翌年、海外赴任でインドへ。南インドの小規模な支店で、ただ一人の常駐日本人として事業開発を任され、わずか1年で大幅に売上を伸ばし、支店を急拡大させた。インド赴任後にはアジア全域の海外案件を担当する法人営業をし、その後、コンサルティング会社に転職。その度に結果を出してきた。ラクスルでは、入社早々から「店頭受取サービス」など新サービスをリリースしている。さもありなん、70分にわたったインタビュー中、高城さんはずっとパワー全開だった。

「僕は、自分の立ち位置というか、“ここで自分は必要とされているのか”“自分がこの状況をどうすれば変えていけるのか”を、すごく意識してしまうんです。もともと人と足並みをそろえて行動するとか、空気を読んで言いたいことを言わないのは苦手で、自分で言うのもなんですが、変わり者かもしれません(笑)。最初の会社を選ぶ際も、自分はこの会社の成長にどれだけ寄与できるか、そればかりを考えていました。次のコンサルティング会社を辞めたのは、たとえば業務改革の提案をしても、それを実行するのはクライアントであって自分ではない。そこにとてももどかしさを感じるようになってきたからです。そのとき、僕は自分自身で事業を作っていきたい、事業サイドの人間なんだな、と改めて感じました」

社会人4年目で3社を渡り歩くのは、やや落ち着きがない印象に映りかねないが、本人の意図はまるで違う。

「転職のアドバイスなどで、『同じ会社に3年くらいいないとダメだ』と言われることがありますね。でも、それでは自分は後悔する、と思ったんです。これまで僕がすごいなと思った同年代の人たちは国籍問わず、自国内に引き篭もることなく、バリバリやっているようなタイプが多かった。彼らは一様に、30歳くらいまで階段を上っていくようなキャリア形成を目指すより、いま自分にとってわくわくすることに飛び込んで経験を積むべきだという考え方をしていました。僕も彼らと同じように考えていて、短期間で動くことにためらいはなかったですね」

3人のチームを率いて、業界初のサービスをリリース

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そんな高城さんが「ここなら事業成長に最も貢献できる」と選んだのが、ラクスルだ。

「面接で、執行役員の福島(広造氏)に会ってみて、大変な状況でも事業を作ることを心から楽しんで、突き進んでいる姿にシンパシーを感じたんです。ラクスルはすごいスピードで拡大しているベンチャーで、信じられないくらい優秀な社員が事業に本気で向き合っています。そんな環境だからこそ、より優れたサービス、システム、オペレーションが求められる。それに対して、自分がラクスルにできることがたくさんあるし、事業に本気でぶつかっていくのが面白そうだと。何より『仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる』というラクスルのビジョンに強く共感し、産業変革の実現のために働いてみることは自分にとって大きな意味があると思いました」

そうして生まれたのが、高城さんを含めわずか3人のチームで作り上げた「当日出荷サービス」。少部数の印刷に適したオンデマンド印刷では業界初のリアルタイム発注システムだという。

なぜこのサービスが画期的なのか。

「『当日出荷サービス』は、平日の午前中までに注文された商品であればその日のうちに印刷して出荷するものです。これまで当社では、印刷会社をネットワーク化し、印刷機の非稼働時間を活用して印刷サービスを行ってきました。もともと印刷というのは印刷会社の生産計画を事前に振り分けた上で行われるものなので、短納期の受注はオペレーションの難易度が高いんです。ですから、これまでは一部の印刷会社だけが手がけていた領域なんですね。競争原理が働かなかったから価格も高い。その領域に、僕らのようなファブレス(工場を持たず、外部の会社に委託生産してもらうこと)企業が『当日に出荷します』というビジネスに参入するのは、オペレーションをどう効率化していくかがカギなんです。お客様からすれば、利便性もよくなり、価格設定も見直されていく。業界への刺激にもなるのではないかと個人的には思っています」

意識しているのは、完璧さより、まず踏み出す実行力と失敗を恐れない勇気

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そんなふうに才気あふれる活躍を見せる高城雄大さんだが、実は中学時代から家業を手伝い、それ以降も自分の学費だけでなく、家族の生活費や医療費を工面してきたという苦労人。

「住む家がなくなったことがありますね……(笑)。恩師とか、人のめぐり合わせもあって大学まで卒業できましたけれど、大学時代はアルバイトを同時に8つ掛けもちしたことも。アルバイトは全部で20職種くらい経験しました。そんな切羽詰まった日常だったので、自分が立ち止まることが、状況を悪くしていく。意思決定は早く、が習い性になりました。そして、負けず嫌いなので、決めたことは必ず正解にしたい。そのために、困難があっても何とか解決の糸口を見つけて、やり抜きます。それも『大変だ!』ではなく単純に楽しくやっていますが、周りに言わせると『生き急いでいる』らしいです。ただ僕自身に、四十、五十でパタッと人生が終わるイメージがあるんですよ。だからそれまでは精一杯、誰かの役に立ったと思える仕事をやりきりたいなあと思っていますね」

最後に、転職に悩む人々へのアドバイスを聞いてみた。

「キャリアという意味では、僕の場合、職種だけ切り取るとあまりつながっていないんですよね。気持ちの上でもちろん軸はありますが、もともとあまり将来について考えないんです。いま5年後、10年後の自分を想像しても、取り巻く状況も心持ちも絶対に同じではないし、持っているスキルも違いますよね。社会のあり方も変わってきたいま、現在の成功法則は通用しないかもしれない。だからこそ、いまいちばん燃えることは何かを考えて、キャリアプランを当て込む。いろんなオプションを足していっていいのではないかと思っています。僕ら“ゆとり世代”は『こうあるべき』という不文律みたいなものから自由な人が多い印象があります。どうなるか分からない要素がたくさんあるほうがきっと楽しいですよ」

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プロフィール

たかぎ・ゆうだい 1989年、大阪生まれ。2012年、横浜国立大学経済学部卒。大手の国際通信会社に新卒で入社し、インド現地法人での事業開発、アジア各国でのITインフラ構築やBPO、IT投資戦略策定プロジェクトに携わる。2015年3月に退社し、外資系の有名コンサルティング会社を経て、同年12月よりラクスル株式会社に入社。現在に至る。趣味のビーチテニスは、国内外の大会にも出場し、ランキング入りするほどの腕前。

事業内容

ラクスル株式会社

「仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる」というビジョンのもと、クラウド型のネット印刷サービス「ラクスル」、デザインやポスティングまで一貫して行う配布集客サービス「サービスチラシ」、ネット運送サービス「ハコベル」を提供。2016年9月より、コンビニや駅のラックにチラシやフリーペーパーを設置するサービス「ラックチラシ」をスタート。


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著者情報

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三浦 天紗子
ライター・ブックカウンセラー
東京都生まれ。女性誌、文芸誌を中心に、インタビュー、文芸、医療、ビジネスコンテンツ関連の執筆、編集を務める。
『anan』『CREA』『Domani』などでBOOKやCOMICのページを担当。
著書に、『そろそろ産まなきゃ 出産タイムリミット直前調査』(CCCメディアハウス)『震災離婚』(イースト・プレス)などがある。