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【スヌーピーから学ぶ】仕事で大失敗、上司に怒られ転職検討中…そんなあなたに「あいまい」に生きることの大切さ

上司に怒られたり、何か仕事で嫌なことがあった時に「すべてがダメだ」と思ったり、落ち込んでしまったりする経験はないでしょうか。このような思考は、メンタルヘルス疾患を起こしやすいことをご存知でしょうか。

そんなあなたに参考になる考え方を、スヌーピーでおなじみ、漫画″PEANUTS″から学びましょう。

何をやってもダメなんじゃないか

25歳のKさんは、IT企業のシステム開発部に勤務する3年目の社員です。後輩が入社してきたので頑張らなくてはと思っていた矢先、Kさんが主担当として構築したシステムにバグ(コンピュータプログラムに含まれる不具合)が発生したと連絡が入りました。納品先の企業からは早くバグを直せとせっつかれ、上司からは「ちゃんとテストをしたのか」と怒られ……。

Kさんは必死の思いでバグを修正したのですが、「後輩の前で失敗してしまい、上司にも怒られてしまった。お客様にもご迷惑をかけてしまった。もう自分は何をやってもダメなんじゃないか」と、ひどく落ち込んでしまいました。そして「この会社で自分は役に立てないかもしれない。転職するしかないか」とも考えるようになっていったのです。

Kさんのように「仕事で失敗し怒られた」ことをきっかけに「自分は何をやってもダメだ」「会社で役に立てない」といった思考に陥ってしまう方もみられます。

物事を両極端に考える「白か黒か思考」

誰しも仕事で失敗することはあるでしょう。もちろん、何度も同じ失敗を繰り返すようでは問題です。ただ一度くらいであれば、失敗しても「次から気を付けよう」「ほかのことで挽回しよう」などと考え前向きに仕事に取り組めればよいのですが、Kさんは「失敗した⇒自分はもうだめだ」と極端な考え方になってしまっています。このような考え方を、心理学用語で「白か黒か思考」と呼びます。全てを白か黒か、OKかダメかといった具合に物事を両極端に考え、ちょっとでもミスをしたり良くないことがあるとすべて悲観的にとらえる考え方のクセがついてしまっているのです。

この思い込みともいえる、あいまいさを受け入れられない二極的思考のクセが不安な感情を増幅し、メンタルヘルス疾患に繋がりやすいことが知られています。

そのような考え方をついしてしまいがちなあなたに参考になるPEANUTSの漫画をご紹介しましょう。

決めつけない、別の考え方も許容する

PEANUTSの1965年5月15日作(※1)では、ルーシーが開いている「精神分析スタンド」に相談に来たスヌーピー。親戚との再会をしたものの、全然楽しめなかった……という相談です。それに対し、ルーシーは「それだからなんなの?」とズバッと一言。そして、「気が咎めることなんかないわ!親戚だからあなたが彼らのことを好きでなければならないということじゃないでしょ!」。

「親戚との再会で楽しめなかった」という事実に対し「楽しめない自分」をどうしたらよいのか、好きにならなければいけないと決めつけてしまっているわけですが、「○○だから▲▲しなければならない」ことはない、とアドバイスしているわけです。

先ほどのKさんの事例では、「後輩が入ったし、失敗などしてはならない」という想い込みがあったものと想像できます。それにかかわらず失敗してしまった、自分の思う通りにならなかったために思考が二極化してしまったのです。もちろん失敗はしないに越したことはないですが、人間に「絶対」はありません。決めつけず、別の考え方を許容することの大切さを、ルーシーの言葉から学ぶことができるでしょう。

真実はどこか中間にある

1972年3月5日作(※2)では、主人公のチャーリー・ブラウンと友達のペパーミント・パティが登場しています。チャーリー・ブラウンは、PEANUTS全体を通じて、基本的に失敗続き、何に対しても自信のない男の子として描かれています。そんな彼に、ペパーミント・パティは「あなたがあまりにも過去にこだわりすぎているんじゃないか」と心配の声をかけます。そして「たぶん、よくいわれているように、真実はどこか中間にあるのかもね……」とも言っています。

物事には黒とも白ともいえない「グレー」なものが必ず存在します。このグレーを受け入れられない状況は、例えれば「ハンドルの遊びのなさすぎる車を運転し、窮屈感を感じている」状態といえます。ぜひルーシーやペパーミント・パティのように「決めつけず」「あいまいさを許容」し、必要以上にストレスを抱え込まないようにしたいものです。

※1  Peanuts Comic Strip, May 15, 1965

※2  Peanuts Comic Strip, March 5, 1972


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著者情報

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浅賀 桃子
慶應義塾大学卒業後、ITコンサルティング会社人事などを経てカウンセラーとして独立。2014年ベリテワークス株式会社として法人化。ビジネスパーソンのメンタル不調者やキャリアチェンジに悩む方のケアを中心に、カウンセリング実績5,000名超。予防カウンセリングに強みを持ち、ストレス・メンタルヘルス・キャリアデザインなどのセミナー多数開催。CDA登録キャリア・コンサルタント、メンタルヘルス・マネジメント検定I種、ストレスマネジメントファシリテーターなどの資格を持つ。