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あなたは大丈夫?過労死へと至る5ステップと状況に応じた対処法を知っておこう

電通の事件が起こって、「過労死」がさらに注目されています。労働環境などの外部要因もさることながら、自分でも気づかずに、過労死はあなたに忍び寄ってくるのです。状況に応じた対処法を知り、過労死から自分を守りましょう。

過労死には2つのタイプがある

タイプ1:身体的要因…心疾患、脳血管の疾患など
タイプ2:精神的要因…ストレスや自律神経から来る自殺

本記事ではタイプ2の精神的要因を扱っていきます。過労死は多くの場合、次のようにサインを変化させながら進んでいきます。

過労死へのステップ1:過度に意欲的=スイッチオン

【チェックポイント】
・普段の状態や性格と比べて、妙にハイになっていないか?
・過度に意欲的だったり、行動的になっていないか?
(通常の状態と明らかに違うことがポイント)

仕事の状態が変化して忙しくなったり負荷がかかったり環境が変わると、最初は熱意を持って意欲的になります。大きな変化ではありませんが、この時点で過労死へ向けてのスイッチが入っている可能性があるのです。

【対処法】
この段階で、過労へのスイッチが入った可能性があると意識することが大切です。

過労死へのステップ2:過敏

【チェックポイント】
・普段に比べ、神経過敏でちょっとしたことにこだわるようになっていないか?
・さらに、訳もなく人に八つ当たりするようになっていないか?

次に、仕事の成果が思うように出ないと、「イライラ」や「八つ当たり」、「神経質になる」などの過敏反応を示すようになります。

【対処法】
気分を変えるために、趣味やスポーツ、イベント、飲み会などに参加しましょう。

過労死へのステップ3:無気力

【チェックポイント】
・頑張っても仕事が思うように進まず、次第に無力を感じて、ボーっとしたり、無気力に感じたりしていないか?

過激だった状態が、妙におとなしくなってきます。徐々に無気力になり、活動が低下してきます。

【対処法】
上司の指示や与えられた責任が、深く覆い被さってくるなかで、評価や期待に応えようと頑張ってしまうことが多いのですが、大切なのは責任や評価よりも、自分の心身の健康です。身体や心に違和感を覚えたら、仕事から離れられるように周囲に助けを求めましょう。とにかく、自分自身の健康を後回しにしないことを心がけてください。この時期ならば、まだ自力での回復が可能です。

過労死へのステップ4:抑うつ

【チェックポイント】
・ネガティブ思考が常駐化し、「死にたい」と口にしたことがないか?

ネガティブな思考が常駐化し、徐々に思考・感情が鈍くなっていくなど、うつ病の診断基準の要件を満たした状態になっています。「死にたい」ということは「何とかしてくれ!」という身体からの合図です。

【対処法】
体内で免疫低下や脳内物質の異常が起きていますので、自力では治すことができない状態です。会社の産業医や精神科、心療内科を受診しましょう。しばらく休職することが必要になります。

過労死へのステップ5:衝動性

【チェックポイント】
・死ぬことを真剣に考え、思考や感情が低下していないか?

うつ症状が重篤化しています。身体の異常も出てきます。死ぬことを真剣に考え出し、逆に「死にたい」といったセリフは少なくなってきます。衝動的な目立つ行動、その場限りの思いつきの行動が出てきます。自殺未遂をくり返し、最終的に過労死に至ります。

【対処法】
本格的なうつ治療が必要です。ただちに会社の産業医や精神科、心療内科を受診しましょう。休職は絶対です。

まとめ

過労死を防ぐためには、ステップ2からステップ3の間に適切な対応を行うことが重要です。通常は、この期間を見過ごして、うつ症状が出てからの対応になりますから、取り返しがつかない事態に陥りやすいのです。

身体的な意味で、「頭がちょっと重い」「目がしょぼしょぼする」「肩がこる」「身体が重い感じがする」「疲れがとれない」といったような状況。精神的には、「気持ちが少し落ち込む」「少し何かをするのが億劫」「動きたくない」「起きるよりは寝ていたい」というような状況が、「うつ症状」のサインとなります。こうした自分の状況に対して、頑張ろうしたり、考え込んだりしてはいけません。

過労死に至る可能性は、誰にでもあります。未然に防ぐためには、常に自分の心身の状態をチェックし、いつもと違うところがないかを注意深く観察することが大切です。


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著者情報

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国府谷 明彦
心理カウンセラー・認知行動療法士。「投薬に寄らない改善法」を基本に、東京青山と仙台で「うつ」や「対人恐怖」「不安障害」の改善に取り組んでいる。「聴きほぐし」というカウンセリングが好評。