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【メタップス】人の特徴を「キャラ」と捉え、人間関係・愛を育てます。~輝き人 第33回~

株式会社メタップス プラットフォーム戦略部 リーダー 原 周平 さん

プロフィール

1986年、福島県生まれ。法政大学経済学部卒。2010年、新卒で大手アパレル会社へ入社。より主体性を発揮できる場を求め、2010年8月にメタップス参画。当時まだ数名しかスタッフがいなかったメタップスで、フラッシュマーケティングの営業として活躍。2011年、metaps事業立ち上げに従事。現在は、プレイングマネジャーとして事業に貢献し、全社MVPを獲得。

事業内容

株式会社メタップス

SEO(検索エンジン最適化)や共同購入クーポンサイトの事業を主として行うイーファクター株式会社として、当時早稲田大学の学生だった佐藤航陽氏が2007年9月に創業。2011年、現在の主力産業であるmetaps事業へ着手し、社名を株式会社メタップスへ変更。現在は、アプリの集客・分析・収益化をワンストップで支援する開発者向けプラットフォーム「metaps(メタップス)」と、手数料無料、専門知識不要、最短1分で導入できる新しいオンライン決済サービス「SPIKE(スパイク)」を中心に、ビッグデータとAIを活用して、あらゆるビジネスの自動化と効率化を支援する。2015年8月28日に東証マザーズへ上場。

仕事をしているのが人間同士である以上、ロジックだけでは進まない。

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●新卒で大手のアパレル会社へ入社後、半年で退職され、メタップスへ参画されたそうですね。

僕の仕事の原体験は、大学時代に携わった新聞販売の営業アルバイトです。完全歩合制で、ゼロから自分で考えて動き、数字を生み出すフローに営業の醍醐味を感じ、手応えを覚えました。新卒で大手アパレル企業へ入社したのですが、その後の自分を想像しても“自分の裁量”で仕事ができるイメージが沸かず、入ってみると、あれ?これはちょっと違う……と、違和感を覚えました。実は、当社の社長である佐藤とは高校の同級生で、ときどき会って仕事や人生について話をするような関係でした。自分の違和感を話していくうちに自然と一緒に働こうという流れになり、最終的には自ら志願して、入社を決意しました。

●参画当時のお仕事内容は?

最初に携わった事業は、クーポンサイトの立ち上げでした。入社後、簡単に事業の説明を受け、2回上司の営業に同席し、3回目の営業からは完全に一人で、毎日30店~40店を飛び込みで回りました。営業が好きじゃない人にとっては、望ましくない状況なのかもしれませんが、僕の肌には合っていました。やっぱりこれだな、と興奮しましたね。その翌年からは、コンサルタント営業としてmetaps事業の立上げに携わっています。

●2015年に東証マザーズへ上場してメディアでも話題になりましたが、当初はゼロからのスタートですよね。営業する上でご苦労もあったのでは?

初めはアプリのマーケティングという“市場がない”状態で売り込まなければいけないので、とても苦労しました。マーケットを作りに行く場合は、まず何をおいても成功事例を作ることが優先です。事例ができたら、今度はそれを世の中に広めることに注力していきます。2011年から2012年にかけては、事例を創出して、セミナーでノウハウを共有する、というサイクルをひたすら繰り返して出来上がってきた市場にメタップスの存在価値を伝えていきました。そのうち、実績も積み重なり、「メタップスってアプリのマーケティングに詳しいんだね」と周知されるようになり、インバウンドの案件が入ってきて、今の営業のスタイルが確立していきました。

●ベンチャーの創業期から上場までを経験して、最も成長されたのはどのような点ですか?

正しさとはなんぞや、という概念が自分の中で大きく変わりました。就職活動から社会人になりたての時期は、どうしても物事をロジックで考えてしまっていました。ひらたくいうと“頭でっかち”ということです(笑)。営業するにしても、社内での交渉にしても、ロジックで押し通そうとしていました。ただ、選択肢が2つあった時に、どう考えても右だと自分が思っていても、そうではない人もいるんですよね。立ち位置や、モチベーションによって思考プロセスが違うので、意見は異なります。あたりまえのことなんですが(笑)、ベンチャーだとこの開きがより大きいと感じています。社内外ともにルーティンで運ぶ事柄が非常に少なく、常に、人の感情や思いが交錯する難しさがあります。合理性・論理性だけを重視するのではなく、タイミングや感情などさまざまな事柄を複合的に見て、トータルバランスの中で最適解をつかむことが大切だということを、身をもって学びましたね。20代で最も成長した部分だと思っています。

●年齢を重ねても、その部分で悶々としている人は少なくないような気がします。20代のうちに学べているのは大きいですね。

そうですね。頭の中でわかっていても行動に反映できない人もいるだろうし、僕自身もどの程度実現できているのかわかりません。でも、感覚として落とし込めているのは大きい。仕事を進めるにあたり、コミュニケーションのストレスは生産性を落とす最大の要因です。自分も相手もイライラして落ち込んだり、そのせいで仕事が遅れ、さらにトラブルを招いたりすることもありますよね。マイナスのスパイラルが生じて、時間もエネルギーも無駄に消費します。案件を進めることに夢中で結論を急ぎたいと思うこともあるかもしれませんが、気持ちをグッとこらえて相手の立場を思いやることも重要です。少し勇気が必要ですが、それによってもたらされる恩恵や生産性のほうが実はずっと大きいと思っています。何より、わかり合えない人がいた時に、こういったスタンスを通してわかり合えたことが何度かあって、これはすごくうれしいことでした。

追い求めているのは、うれし涙が流れるほど強烈な達成感。

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●全社MVPを獲得したそうですが、仕事で達成感を感じるのは、やはり数字を出したときですか?

これまで達成感を感じたタイミングは何度かあります。ただ、個人成績で突出した営業数値を上げたという局面は何度もあったのですが、あまり満足感を得られませんでした。今ひとつ手応えを感じられないんです。ある程度の達成感は感じられるものの、なんとなくこれじゃないんだよなと、燃え切らない気持ちが残ってしまうんです。

「達成感」においては、ひとつ自分の中ではっきりと基準になっているエピソードがあります。それは、就職活動の際に参加したインターンでの体験です。4日間の泊まり込みで、与えられたミッションに対してチームで議論を重ねて取り組み、最終的にひとつの成果物をアウトプットする、という内容でした。終わったとき“すべてを出し尽くしてやりきった”と大きな充足感に包まれ、恥ずかしながら涙が止まりませんでした。

あれは何が違ったのだろうと考えて気づいたのが、仲間と一緒に乗り越えた、ということ。強烈に意見をぶつけあいながらも、一つの目標に集中して向かっていく過程で強力なタッグを組んで乗り越えたからこその感動と達成感がありました。それに気づいて以来、再びうれし涙が出るような境地を味わいたいと追い求めながらチーム一丸となって仕事をしています。

●仕事をする上で指針とする考え方や心がけのようなものはありますか?

ベンチャーの営業に携わって6年。過ぎてみればあっという間ですが、場面場面で切り取れば長く感じるとても濃い期間でした。様々な側面において厳しい経験はたくさんあったけれど、がむしゃらにやれば結果で主張しやすいのがベンチャーの醍醐味です。紆余曲折ありながらもその中で常に心がけていたのは、「何を信じるのかよく考える」ということ。仕事にも一定のロジックはあるけれど、正解が決まっているものではありません。なので、結果がどうなっても後悔しないために、その都度よく考え、「自分が信じるもの」を選択するようにしています。吟味して出した答えしか、前進するエネルギーにはならないと考えています。自分の感覚を信じて必死にやり抜いたからこそ実現できたことや、劣勢を覆せた局面は、今でも良き経験と力になっています。

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●20代でやっておくべきと思うことはありますか?

ビジネスの場で、特に人間関係において“ぶつかる経験”はとても必要だと思います。仕事には、誰もが真剣に取り組むからこそ、互いに嫌なところや弱いところが見えやすいんです。衝突したり、腹が立ったり、悔しい思いをしたり、そういったネガティブな感情をきっちり受け取る。逃げずに向き合い、出来る限りポジティブな目線で捉えられるようになれたとき、強さに変えられるんじゃないかと考えています。

●その壁を乗り越える具体的なヒントがあれば教えてください。

人のネガティブな側面も含めて「キャラ」だというふうな捉え方をする、ということです。「キャラ」ってまとめると、良し悪しを超越しやすくなりませんか?合わない部分があったとしても「キャラ」の特徴の一つだからしょうがないよね、といい意味で割り切れるのと同時に愛情が湧いてきます(笑)。キャラ設定をベースにして人を見ると、「でもこの部分はいいよね」と気楽に捉えられるようにも。要するに客観視するということなので、もしかしたら突き放した目線のように見えるかもしれませんが、結果としては、今まで嫌だと感じていた部分もかわいらしく思えてきたりして、親しみを感じるようになるんですよ。ぜひ試してみてください。

●最後に、仕事や会社選びに迷いが生じている20代の転職希望者へメッセージをください。

僕の場合は、「主体的に動いた先にある達成感を得たい」という軸があります。その実現が難しいと感じたので、新卒で入社した会社を辞めて転職しました。現状から逃げるための選択はしないと決めていました。「逃げ」とは自分が一番大切にしたい軸からそれた道を選ぶことだと思っています。この軸を掴むことは本当に大切で、僕の場合は「想い」でした。人によっては「お金」かもしれないし、「地位」かもしれません。これは千差万別ですよね。ただ、軸が明確で「○○を実現したい」と心の底から思えるのなら、積極的に外へ出ることをおすすめします。世の中の動き・変化は本当に早く進んでいきます。だからこそ自分の信じる道を見つけ、環境に左右されず、我が道を進む強さが必要だと思っています。

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著者情報

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生駒 奈穂子
新潟大学卒業後、電子部品メーカーの営業部門、化粧品通信販売会社の販売企画部門、フリーランスのパーソナルコーチを経て、ライター業へ。美容・健康・カルチャー・ファッション・インタビューなど多分野の記事を執筆。現在は、企業や大学の各PR媒体を中心に活動中。好きなものは猫、お笑い、ラーメン、ビール。