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投資ブームに要注意!20代で運用デビューする前にするべき3つのこと

アベノミクスやNISA(少額投資非課税制度)により、ここ数年は投資ブームとも言える状況が続いています。筆者のところにも20代で運用デビューする人からの相談が急増中。投資は成功すれば資産が増える一方で、失敗すると資産を失うリスクを伴うもの。かつて金融商品を販売し、自身も運用を手がけるファイナンシャルプランナーが、運用の前にするべきことをお伝えします。

①現状の収支を把握し、家計の無駄をなくす

運用をはじめる前に、まず月の収支内訳を把握しているかチェックしてみてください。月の収入のうち、何にいくら使っていて、いくら貯蓄に回しているか。収支を把握できたら次は、支出に無駄がないか見直してみてください。「支払能力を超えて、洋服やバッグを買いすぎていないか?」「スマートフォンの料金プランに見直しの余地がないか?」「使わないクレジットカードを何枚も持っていて無駄に年間費を払っていないか?」など見直すポイントはたくさんありますが、支出の無駄をなくすことは最も有効的な資産形成の第一歩です。一生懸命働いた自分へのご褒美に買い物をしてストレス発散するのもありですが、月の収支バランスを考え、貯蓄ができる範囲に支出をセーブしてください。また、我慢をしなくても見直すことで無くせる無駄な支出は、あればすぐに無くしましょう。

②月収の半年~1年分は円預金で貯める

「運用したほうがいいでしょうか?貯金はゼロですが」たまにこういう相談を受けます。冗談のような本当の話で、「貯蓄よりも投資」と謳うメディアの宣伝文句に誘われ、貯金がないにも関わらず闇雲に投資に手を出したがる人がいるのです。投資は元本割れするリスクがあり、あくまでも余剰資金でやるべきもの。「貯蓄より投資」ではなく「貯蓄ができてから投資」が正解です。病気や事故による休退職など予測不可能な緊急事態に備えて、まずは安全資産である円預金で月給の半年分~1年分は貯めるようにしましょう。

貯まるまで待てない人は、毎月預貯金に回す金額の3分の1程度を投資信託や株式の購入資金に充てる方法も。ただし、いざお金が必要になった時に投資信託や株式で積み立てていた資金が原本割れしていた場合、不本意なタイミングで解約しなくてはならないリスクがあります。いざという時のお金は預貯金で貯めておくのが基本と覚えておきましょう。

③いつまでに、何の目的で、いくらに増やすのか、目標を決める

投資目的は単に「お金を増やすこと」と思ったかもしれません。では、増やしたお金をどう使うか具体的にイメージしてみてください。「一人暮らしをするために、26歳までに100万円貯めたい」「結婚資金300万円を28歳までに貯めたい」「年金があてにならないので自力で老後資金を増やしたい」など、人それぞれでしょう。目的は何でもいいのですが、いつまでにいくらか明確になると、運用手法や積立額が自ずと決まります。

例えば、5年以内に使うお金であれば値動きが激しい投資対象は向きません。一方、老後資金を貯めるのであれば、短期的に値動きが荒くても長期的には右肩上がりに増える投資対象も選択肢に入ってきます。また、10年後に300万円欲しければ、毎月23,900円ずつ積み立て、年利1%で運用すれば目標達成できます。目的も金額も漠然としたまま、ただ「お金を増やしたい」では、博打のような誤った投資をしかねません。投資目的を充分整理してから、適合する商品や運用手法を選ぶようにしてください。

ここまで3つの「運用前にするべきこと」をお伝えしました。さらにもう1つ、運用前には十分な勉強をお忘れなく。セミナーに参加したり書籍を読んだりして、投資の基礎からリスクまでしっかり学んだ上で運用をはじめてください。


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著者情報

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平井 美穂
ファイナンシャルプランナー(CFP)。不動産営業・銀行員を経験した後、出産を機に独立系ファイナンシャルプランナーへ転身。特に不動産や住宅ローンに関するコンサルタントを専門とする。ファイナンシャルプランナーならではの提案力を活かし、家計全般の収支バランスを考慮した上で、税制・相続・土地活用などあらゆる面から包括的に最善策を探る。また、特定の企業に属さず、顧客利益を優先した提案を心がけている。お金で困る人を減らしたいとの思いから、子供向けに金融教育活動も展開中。