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「なでしこ銘柄」って知ってる?女性が管理職として活躍できる企業の見分け方

経済産業省が企業における女性活躍推進支援の在り方に関する実態調査を行い、その結果として平成27年度の「なでしこ銘柄」を発表しました(※1)。この「なでしこ銘柄」の選出結果をもとに、女性活躍推進に優れた企業の特徴と見分け方についてお伝えします。

「なでしこ銘柄」とは?

政府が「女性活躍推進」を企業の成長戦略の中核と位置づけていることから、経済産業省が平成24年度より東京証券取引所と共同で、女性活躍推進に優れている上場企業を選定・発表する「なでしこ銘柄」という取り組みが行われています。

なでしこ銘柄は、女性管理職比率を開示している企業について女性活躍に関するスコアリングを実施するとともに、財務指標(ROE)によるスクリーニング等を経て、全28業種ごとに1~2社を基本として選定されています。4回目となる平成27年度は、45社が選定されました。

管理職女性比率、女性比率が伸びている会社に注目!

以下では、平成27年度「なでしこ銘柄」調査結果から、特に管理職女性比率や女性比率が伸びている会社に注目しご紹介していきます。

カルビー株式会社

平成25年から3年連続でなでしこ銘柄に選ばれています。全従業員数(3,273名)に占める女性比率は48.1%と、ほぼ半々となっています。化粧品や女性下着メーカーなど、取扱商品上女性比率が高くなる業種を除けば、かなり優秀な比率と言えるでしょう。また、女性管理職の割合は19.8%と、全業種均の8.0%を大きく上回っていることにも注目です。直近2カ年での伸び率も4.0%と、企業を上げて「女性活躍推進組織」へ取り組んでいる成果が数値としても表れていることがわかります。

メック株式会社

平成26年に引き続き、27年もなでしこ銘柄に選ばれた企業です。注目すべき点は女性管理職比率の伸び率。なでしこ銘柄選定企業でもこの数値を公開していないところが見られる中、9.1%とかなり高い伸びを見せています。

株式会社りそなホールディングス

全従業員数(14,866名)に占める女性比率は42.5%。新規採用者の過半数(52.0%)が女性であり、女性管理職の割合も21.9%にのぼります。直近2カ年の女性管理職比率の伸びも5.1%と、女性従業員を支援する研修制度などが順調に機能していることが伺える結果と言えるでしょう。

女性活躍推進に優れた企業の見分け方とは

続いて、女性活躍推進に優れた企業の見分け方をご紹介していきます。特に女性管理職として活躍していきたいと考えている皆さんに、以下の項目に注目しつつ企業研究を進めていただければと思います。

注目ポイント①:男性育児休業取得率

厚生労働省「女性雇用管理基本調査」によって作成された民間企業の男性育児休業取得率の数値をみると、平成24年度1.89%、25年度2.03%(※2)となっています。そんななか、以下の2社の取得率は驚異的な数値です。

アサヒグループホールディングス株式会社

全従業員数(7,322名)に占める女性比率16.8%、男性育児休業取得率61.0%。

株式会社ローソン

全従業員数(3,723名)に占める女性比率16.1%、男性育児休業取得率70.0%。

極端に男性が少ない企業ではなく、両社とも男性比率がまだまだ多い中での育児休業取得率の高さは特筆すべき点でしょう。政府としても男性の育児参加を推進していますが、日本では育児休業制度があっても、「男性だから取りづらい」などと実際には活用できていない例も少なくありません。男性も育児休業を積極的に取得し、家庭と仕事を両立できる社風がある企業は、女性が育児を機に離脱しづらい、長く働きやすい風土があると考えられます。

注目ポイント②:平均勤続年数の男女差

平均勤続年数は企業の働きやすさの目安として重要な数値です。男性に比べ女性の平均勤続年数が極端に短い場合は、結婚や出産などが壁になり、働き続けることが難しい企業である可能性も考えられます。

大阪ガス株式会社

男性の平均勤続年数が19.7年に対し、女性22.4年。なでしこ銘柄の中でも数少ない女性の平均勤続年数のほうが長い企業となっています。

メック株式会社

女性管理職比率の高さでもご紹介しましたメック社は、男性の平均勤続年数13.6年に対し、女性13.4年とほぼ同じになっています。

注目ポイント③:女性の活躍しやすさ

注目ポイント①、②では、企業での「働き続けやすさ」という観点からみてきましたが、加えて「活躍しやすさ」にも注目してみましょう。

日本航空株式会社

平成28年4月に初めての女性代表取締役が誕生したことで話題になりました。また、現在の女性管理職割合は11.8%ですが、平成35年度末までに20%以上にする目標を、日本航空グループとして掲げており、女性を含めた全従業員向けにメンター制度の積極的な活用を進めています。

まとめ

いかがでしたか。女性活躍推進に向けた取組状況は企業によって大きく異なりますが、「過去どうだったか」よりもここ2~3年の動きや未来へのコミットメントのほうをより注目するとよいでしょう。また、情報開示の度合からその企業の取組への姿勢を垣間見ることもできます。女性が長く活躍できる企業を選ぶ際には、上記の注目ポイントをぜひ参考にしてみてください。

※1 女性活躍に優れた上場企業を選定「なでしこ銘柄」|経済産業省

※2 育児休業取得率|厚生労働省


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著者情報

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浅賀 桃子
慶應義塾大学卒業後、ITコンサルティング会社人事などを経てカウンセラーとして独立。2014年ベリテワークス株式会社として法人化。ビジネスパーソンのメンタル不調者やキャリアチェンジに悩む方のケアを中心に、カウンセリング実績5,000名超。予防カウンセリングに強みを持ち、ストレス・メンタルヘルス・キャリアデザインなどのセミナー多数開催。CDA登録キャリア・コンサルタント、メンタルヘルス・マネジメント検定I種、ストレスマネジメントファシリテーターなどの資格を持つ。